朝餐
ちょうさん
名詞
標準
文例 · 用例
そして今朝の思いつきもなんのことはない、ロシアの貴族のように(午後二時頃の朝餐)が生活の習慣になっていたということのいい証拠ではないか。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
一本のマングローブの下で、果ものを主食の朝餐が進行した。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
簡単な御朝食はしるしだけお取りになるが、帝王の御|朝餐として用意される大床子のお料理などは召し上がらないものになっていた。
— 桐壺 『源氏物語』 青空文庫
中納言が主人がたの座敷に住んでいて、どの女房をも気安いふうに呼び使い、みずから指図をしながら宮へ朝餐を差し上げたりさせるのを御覧になって、恋人を失ったあとのこの人の生活を気の毒にもお思いになり、趣のあることとも御覧になった。
— 総角 『源氏物語』 青空文庫
やう/\女神エジエリアの洞にたどり着きて、われ等は朝餐を食べ、岩間より湧き出づる泉の水に、葡萄酒混ぜて飮みき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
我等はこゝに朝餐して、公子夫婦は午時まで休憩し、それより驢を倩ひてチベリウス帝の別墅の址を訪はんとす。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
それからおつぎが朝餐の膳を据ゑる迄には勘次はきりゝと仕事衣に換て寒さに少し顫へて居た。
— 長塚節 『土』 青空文庫
茶話3・20 デイケンスは『ぴくゐつく・ぺえぱあす』のなかで、「被告の身にとつては人の好い、福々した、朝餐を甘く食べた裁判官に出会すといふ事が大切だが、原告になつてみると、平常も不満足たらしい、腹の減つた裁判官を見つけるやうにしなくてはならない」と言つた。
— 大正四(一九一五)年 『茶話』 青空文庫