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薄身

うすみ
名詞
1
標準
文例 · 用例
ゆでた海老の薄身を赤く周囲に点ずる。
岡本かの子 食魔に贈る 青空文庫
皿鍋にこの血の汁を移し家鴨の薄身をいれて掻き廻しながら煮詰めると汁は肉の周囲にチョコレート色に淡く固まる。
岡本かの子 食魔に贈る 青空文庫
青玉色に透きとほり、地にへばりつく或る葉には緑を帯びた仏蘭西の牡蠣の薄身を思ひ出し、なまあたたかい曇天に細かな砂の灰が降り、南の風に草原がのろい廻渦を立てる日は、六坪ばかりの庭ながら紅海沖が目に浮ぶ。
與謝野晶子 晶子詩篇全集 青空文庫
205爐火のほとりに大なる卓を据えたるアキリュウス、羊の背肉、山羊の肉、脂肪の光澤々の家猪の肥鮮の豐肉をとり/″\これの上にのせ、*アウトメドーンを手助けに勇士親しく肉を割き、薄身に切りて幾條の串に貫き了すれば、 210メノイチオスの勇武の子、炎々強き火を燃す。
ILIAS イーリアス 青空文庫
船頭が庖丁で薄身に削いでみなに渡す。
久生十蘭 重吉漂流紀聞 青空文庫
ある魚はしっぽの方がうまいが、また他の魚は腹の薄身がいちばんおいしいというふうに吟味するがよろしい。
北大路魯山人 材料か料理か 青空文庫
たいの脇腹というのは、いわゆる、その脇腹の薄身を指すのである。
北大路魯山人 西園寺公の食道楽 青空文庫
薄身と背肉とは、全然質がちがってる。
北大路魯山人 西園寺公の食道楽 青空文庫