角袖
かくそで
名詞
標準
square sleeves
文例 · 用例
かれは高野山に籍を置くものだといった、年配四十五六、柔和ななんらの奇も見えぬ、懐しい、おとなしやかな風采で、羅紗の角袖の外套を着て、白のふらんねるの襟巻をしめ、土耳古形の帽を冠り、毛糸の手袋を嵌め、白足袋に日和下駄で、一見、僧侶よりは世の中の宗匠というものに、それよりもむしろ俗か。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
込み合う雑沓の人々も、角袖の外套や手柄をかけた日本髷や下町風の男女が、目立って交っていた。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
さうしてそれらのすべては晝夜角袖が尾行した。
— ‘V NAROD’ SERIES’ 『A LETTER FROM PRISON』 青空文庫
渠は高野山に籍を置くものだといつた、年配四十五六、柔和な、何等の奇も見えぬ、可懐い、おとなしやかな風采で、羅紗の角袖の外套を着て、白のふらんねるの襟巻を占め、土耳古形の帽を冠り、毛糸の手袋を箝め、白足袋に、日和下駄で、一見、僧侶よりは世の中の宗匠といふものに、其よりも寧ろ俗歟。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
いつかなぞも余り男と一緒に歩いたり何かするものだから、角の交番でね、不審にしてね、角袖巡査が家の前に立っていたことがあったと云いますよ。
— 田山花袋 『蒲団』 青空文庫
食事がちょうど終わった時、小田刑事の部下の波多野さんが角袖でふうふう言って入ってこられましたが、私たちの姿を見てちょっと躊躇されました。
— 小酒井不木 『暗夜の格闘』 青空文庫
そこで私はとりあえず、品川署へ電話をかけて二人の角袖巡査にその家の見張りをさせ、ひとまず帰ってきたのでございます」「それはご苦労様。
— 小酒井不木 『暗夜の格闘』 青空文庫
暗い横町で、ばたばたと後を追っ駈けて来て体を検べる二人の角袖に出逢いなどしたが、足は自然に家の方へ向いて行った。
— 徳田秋声 『黴』 青空文庫
作例 · 標準
その羽織は、ゆったりとした角袖が特徴的で、現代的なデザインにも合わせやすい。
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古文書に描かれた人物は、角袖の衣装を身につけていた。
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和服の講座で、角袖の畳み方を習った。
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「舞妓さんの着物って、袖の形が特徴的だよね。あれも角袖の一種なのかな?」
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