崩折
崩折
名詞
標準
文例 · 用例
椅子が地べたへ崩折れそうだった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
柿本は、自分の膝に崩折れかゝったこの婦人の蒼ざめて、憔悴した、骨ばった顔を見た。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
そして、私はなぜか泣き出したいやうな寂しさを覺えて、ひるまうとする、崩折れようとする自分をさへ見出さずにはゐられなかつた。
— 南部修太郎 『處女作の思ひ出』 青空文庫
」 と串戯らしく言いながら、果敢ないお蔦の姿につけ、情にもろく崩折れつつ、お妙を中に面を背けて、紛らす煙草の煙も無かった。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
」二十三「寝衣にぐるぐると扱帯を巻いて、霜のような跣足、そのまま向うむきに、舞台の上へ、崩折れたように、ト膝を曲げる。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
)夫人 (獅子頭とともにハタと崩折る)獅子が両眼を傷つけられました。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
お蔦 (消ゆるがごとく崩折れる)ええ、それじゃ、貴方の心でなく、別れろ、とおっしゃるのは、真砂町の先生の。
— 泉鏡花 『湯島の境内』 青空文庫
」 と投げたように、片身を畳に、褄も乱れて崩折れた。
— 泉鏡花 『女客』 青空文庫