来病
らいびょう
名詞
標準
文例 · 用例
ボーイ長は、自由を奪われて以来病的に発達した神経によって、そこには何かよからぬことが待ち受けてるに違いない、ことを直感したのであった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
本来病中生活の吟詠であるゆゑ、自らの歌誌「多磨」以外にはさして発表せず、知らるることも欲しなかつた。
— 北原白秋 『黒檜』 青空文庫
私もまた参たらば、其気になり可申やと存候へ共、何さま七十に二つたらず、生来病客、いかんともすべからず候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
○去年の夏以来病勢が頓と進んで来て、家内の者は一刻も自分の側を離れる事が出来ぬようになった。
— 正岡子規 『病牀苦語』 青空文庫
「本来病気はよいもので、病人は大概善人で、ピンピンたっしゃな連中が、ロクでもない事を致します。
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
小倉西高校新聞への回答宮本百合子 一、趣味は 音楽、映画などですが、一昨年来病気のため外出も出来ずに居ます。
— 宮本百合子 『小倉西高校新聞への回答』 青空文庫
二宮兄弟では、兄の素香氏は元来病身であったが、これも帰郷して宇和島の高等女学校長の勤務中に、藪鶯氏よりも先きへ亡った。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
意地っぱりで気はしっかりしているが、数年来病弱で、始終医薬に親しみ、家の中でぶらぶら暮している。
— 豊島与志雄 『条件反射』 青空文庫