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縫い

ぬい
名詞頻度ランク #22617 · 青空 113
1
標準
embroidery
文例 · 用例
妻は枕元の火鉢の傍で縫いかけの子供の春着を膝へのせたまま、向うの唐紙の更紗模様をボンヤリ見詰めて何か考えていたが、思い出したように、針を動かし始める。
寺田寅彦 枯菊の影 青空文庫
朝飯が炊けると、嘉代吉はお初穂を取って押しいただいた、山の神さまへ捧げるのだという、私も人夫も、それを四、五粒ずつ分けてもらって、同じように押し頂いて喰べた、奥穂高はと見ると、もういつの間にか、霧がかかった、きょうもまた雨の糸で縫いこめられる象徴のように。
小島烏水 谷より峰へ峰より谷へ 青空文庫
私はお返しが上げ度くも気がせいて、手近に有合せの日本から持って行ったものを、一つかみにしてあとを追いました――猫の毛でつくった日本の細筆三本、五色のつまみ細工の小箱一つ、桜の縫いのしてあるハンカチ一枚――あとで考えても、おかしな贈物でした。
岡本かの子 伯林の降誕祭 青空文庫
陳列品の中に獅子舞の獅子の面が二点あったが、その面に附いている水色に白く水玉を染出した布片に多分|鬣を表わすためであろう、麻糸の束が一列に縫いつけてある。
寺田寅彦 夢判断 青空文庫
それであとからあとから縫い手が押しかけてくれればともかく、そうでないとすると一分に一針平均はよほど六ヶしいであろう。
寺田寅彦 千人針 青空文庫
「どうぞ」 「や、こりゃどうも」 「あら随分破けてんですねえ」 「え」 「縫いましょうか」 「いや、どうも済みません」 お静、糸と針を取りに立つ。
山中貞雄 森の石松 青空文庫
源兵衛が、 「清水の次郎長さんとか仰言いましたが、お前さん、やくざ渡世の人だろう」 「そうだ、爺つあん」 お静戻って来て 「はい、縫いますわ」 「あ、こりゃどうも済まない」 源兵衛が、 「失礼だが、此処は堅気の年寄りの住居だ。
山中貞雄 森の石松 青空文庫
このごろは雨つづきで草履屋の商売も休みも同様であるばかりか、亭主の藤吉は宵から出ているので、女房のお徳は店を早く閉めて、奥の長火鉢の前で浴衣の縫い直しをしている時、表の戸をそっと叩く音がきこえたので、お徳は針の手をやめて顔をあげた。
むらさき鯉 半七捕物帳 青空文庫
作例 · 標準
彼女のドレスには、繊細な花の縫いが施されていた。
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伝統的な日本の着物には、見事な縫いの技術が凝らされている。
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このクッションカバーの縫いは、全て手作業で行われている。
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