民権論
みんけんろん
名詞
標準
文例 · 用例
」 尋常の大津絵ぶしと異なり、人々民権論に狂せる時なりければ、妾の月琴に和してこれを唄うを喜び、その演奏を望まるる事しばしばなりき。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
玄洋社が板垣の民権論に加勢するに決した事がわかると当時の藩閥政府はイヨイヨ震駭した。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
それは芳郎が平生の癖で、熱烈火の如き民権論はこうしてなるのであった。
— 田中貢太郎 『赤い花』 青空文庫
しかれども爾後一年を経ずして士論はこの急進論を奉じ、いわゆる民権論は政府に反対して勃興するに至る。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
思うにかの国権論派は民権論を主張するには至らざるもすこぶる自由主義を是認し、専制政治に向かって遠慮なく非難を加えたるに似たり、国富論派といえどもこの点においてはほとんど同一の論旨ありき。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
第二期の政論 第一 民権論派 道理を証明して人心を教化するところの学者はすでに政論壇上を退きたり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
吾輩はこの期の政論派を汎称して民権論派と言う、何となればその論旨の異同如何にかかわらず、みな民権自由の説をもって時の政府を攻撃するものなればなり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
民権論派はもと民選議院論に促されて起こりたるの姿あれども、これただその民権説に促されたるのみ、いわゆる寡人政府の専横というに同意したるのみ、民選議院設立を急務とするの点に至りてはこの論派あえて熱心にこれを唱道せざるがごとし。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫