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眉墨

まゆずみ
名詞
1
標準
eyebrow pencil
文例 · 用例
追いかけ呼びもどして三人の見事な口髭、銀色の呼吸を流して、年増女の深い思いが高潮に達したときニコロは私の白いワイシャツの皮膚に彼女の眉墨でもって、レニングラードに向かって驀進する機関車と食用蛙を描いて東洋人が彼女の未来の夫であることを象徴するのであった。
Love on Drought 恋の一杯売 青空文庫
白粉で塗り隱した荒んだ肌、左の頬に拵へたわざとらしいほくろ、眉墨で縁取つた疲れたやうな眼の光、受け口のまつ赤な唇、まづい顏ではあつたが、相當の教育も受けたらしく、愛想交りにも日本の事を色色問ひ尋ねたりする女だつた。
南部修太郎 ハルピンの一夜 青空文庫
顔には九邇坂の土を、そこの土は、上土は赤く、底土は赤黒いけれど、中土の、ちょうど色のよいのを眉墨にして、色|濃く眉をかいている。
鈴木三重吉 古事記物語 青空文庫
どうせ、毎日おばあさんが拭いてゆくのだからと――今思えば、それが眉墨であったのだが―― 祖母は身だしなみが悪い女を叱った。
蕎麦屋の利久 旧聞日本橋 青空文庫
私は、三日月と云ふ日本の安い眉墨を持つてゐたのですが、「お前はパリーへ行けば買へるんだから、それを呉れ」と云ふのです。
林芙美子 シベリヤの三等列車 青空文庫
唇は眞紅、眉墨はとけて流れるやうに長く描いて、どの顏もみな似たりよつたりのメーキアップだ。
林芙美子 暗い花 青空文庫
尾田は病気のために片方の眉毛がすっかり薄くなっており、代わりに眉墨が塗ってあった。
北條民雄 いのちの初夜 青空文庫
「眉引」は眉墨を以て眉を画くことで、薬師寺所蔵の吉祥天女、或は正倉院御蔵の樹下美人などの眉の如き最も具体的な例である。
斎藤茂吉 万葉秀歌 青空文庫
作例 · 標準
ポーチに入れていた眉墨が折れてしまい、慌ててコンビニへ買いに走った。
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母から譲り受けた高級な眉墨は、滑らかな描き心地でとても気に入っている。
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彼女は鏡をのぞき込みながら、眉墨で一本一本丁寧に眉を描き足した。
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2
標準
blackened eyebrows
作例 · 標準
平安時代の貴族たちは、自眉を剃り落とした後に眉墨で高い位置に眉を描いていた。
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古典芸能の舞台では、役柄に合わせて独特な形の眉墨が施される。
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伝統的なメイクにおける眉墨の役割を、博物館の展示で学んだ。
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3
標準
(metaphorically) distant mountain range
作例 · 標準
窓の外を眺めると、夕暮れ時の空に遠くの山々が眉墨のように薄く浮かんでいた。
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雪を頂いた山並みが、まるで白い眉墨で引いたような美しい曲線を描いている。
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春霞の向こう側に、淡い眉墨のような山影が連なっているのが見える。
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