遠く及ばない
とおくおよばない
表現形容詞
標準
falling far short (of)
文例 · 用例
英雄としての價値要素は、武將プラス政治家の綜合天才であるけれども、尊氏は武將として、それほど大した軍略家でなく、いつも大軍を擁して戰ひながら、概ね負けてばかり居るし、政治家としての手腕も、家康や秀吉に遠く及ばない。
— 萩原朔太郎 『足利尊氏』 青空文庫
勝頼は決して暗愚の将では無かったのだが、その機略威名が父信玄に遠く及ばない上に、良将を率い用いる力と眼識が無く、かく老将を抑えて自分を出そうとする我執がある。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
それから更に酒粕へ上手に蓄へられゝば迚ても西瓜や甜瓜の遠く及ばない價を保つて珍重されるのであります。
— 長塚節 『白瓜と青瓜』 青空文庫
人に由ると、『五人女』が一番すぐれてゐるやうに言ふが、それは形式のことで、あゝいふ風にまとまつてゐる方面のみを見たことで、深さに於て、又は作者の体感の程度に於ては、『一代女』『置土産』に遠く及ばない。
— 田山録弥 『西鶴小論』 青空文庫
でも、あなたには遠く及ばない。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫
彼の弟達二人がまた、彼ほど敏活ではなかつたけれども、心を合せて自分達を泥沼のやうな貧困の中から拔き出すのに協力したので、今ではともかくも兄弟が一つづつの店を持つて、町の一流二流どこにはまだ遠く遠く及ばないにしても、その家族が多い事と、(弟達もそれぞれ嫁を迎へて、皆子福者であつた。
— 水野仙子 『醉ひたる商人』 青空文庫
花圃の「藪の鶯」は当時として新しいものであったかもしれないが一種の風俗小説で、芸術としての美、詩情の美は、旧来の日本の女の最後の代表者ともいうべき一葉の作品に遠く及ばないというのが定評であると思う。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
して、この野鳥の音を聴き分けることにかけては、その道の専門家も遠く及ばない程であつたのだ。
— 平田禿木 『趣味としての読書』 青空文庫
作例 · 標準
彼の技術は、師匠の腕には遠く及ばない。
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私の英語力は、ネイティブには遠く及ばない。
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前回の記録には、遠く及ばない結果に終わった。
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