後添え
のちぞえ
名詞
標準
one's second wife
文例 · 用例
また誰か、作者好きである人間の一人が、後添えの代りだといってあれを男乞食に負わせたのでしょう。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
零落れた家の後添えの腹に三男として産れて、頽廃した空気のなかに生い立って来た笹村の頭には、家庭とか家族とかいうような観念もおのずから薄かった。
— 徳田秋声 『黴』 青空文庫
専門の医者にも診せず姑息な手当をしていたのも、跡継夫婦への気兼ね心からで、後添えだった寿女の母親は、腹ちがいのこの息子夫婦へは何かと引け目さを感じていた。
— 矢田津世子 『※女抄録』 青空文庫
一人は主人重兵衛の後添えで、お倉という女、――重兵衛の娘みたいな若作りだが、四十を越しているかも知れません。
— 茶碗割り 『銭形平次捕物控』 青空文庫
骨董なら後添えのお倉だって打ち壊したがっている」「ところが、こんな事を聴きましたよ。
— 茶碗割り 『銭形平次捕物控』 青空文庫
手習師匠の光川左門太は、三十五六の年にも恥じず、去年あたりから、執拗にお礼を後添えにと望んでおりました。
— 敵討果てて 『銭形平次捕物控』 青空文庫
姫路を立退く時は、男の子を一人親類に預け、美しい後添えの女房をつれて江戸へ行ったということで」 ガラッ八の話はあまりに予想外です。
— 敵討果てて 『銭形平次捕物控』 青空文庫
先妻の死んだ当座は、後添えを世話する親類もありましたが、お妻に遠慮するともなく、そんな話も絶えて、今では祝言をしたわけではありませんが、浪花屋の世帯を結構切って廻すようになっております。
— 三千両異変 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
彼は子供たちのために、良き後添えを見つけようと奔走した。
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新しい後添えは、先妻の子たちにも分け隔てなく愛情を注いだ。
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父が迎えた後添えは、温厚な人柄で皆に慕われた。
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