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爪音

つまおと
名詞
1
標準
clang of hoofs
文例 · 用例
女王はほのかな爪音を立てて行った。
末摘花 源氏物語 青空文庫
思いなしかその爪音は、人の涙をはじき出すように哀れに顫えていた。
岡本綺堂 番町皿屋敷 青空文庫
しかしその夕雛がほんとうに思っている人は、このごろ遠い上方へさすらいの身となっていることを考えると、その指さきから弾き出される優しい爪音にも、悲しいやるせない女の恨みが籠っているようで、じっと聴いている客は、馬鹿らしくもあり、また憎らしくも思われた。
岡本綺堂 箕輪心中 青空文庫
少しくらゐ鳴らしても差支あるまいといふので、時には爪音を低くして登子と二人で箏の琴を彈いたりなどした。
田山花袋 道綱の母 青空文庫
どうかして父の大臣の爪音に接したいとは以前から願っていたことで、あこがれていた心が今また大きな衝動を受けたのである。
常夏 源氏物語 青空文庫
ただ一つの和琴の音だけでも、いつの日に自分は娘のために打ち解けて弾いてくれる父親の爪音にあうことができるのであろうと玉鬘はみずからをあわれんだ。
常夏 源氏物語 青空文庫
好色な男はみずから求めて苦しみをするものである、もうこんなことに似合わしくない自分でないかと源氏は思って、忘れようとする心から琴を弾いてみたが、なつかしいふうに弾いた玉鬘の爪音がまた思い出されてならなかった。
真木柱 源氏物語 青空文庫
右衛門督の爪音はよく響いた。
若菜(上) 源氏物語 青空文庫
作例 · 標準
遠くから馬車の爪音が聞こえ、旅人の到着を告げていた。
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静かな夜道に、一頭の馬が蹄を鳴らす爪音が響いた。
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西部劇の映画では、決闘の前に馬の爪音が緊張感を高める。
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