己を捨てる
おのれをすてる
表現動詞-一段
標準
to set aside one's interests
文例 · 用例
絶望において自己を捨てることができず、希望において自己を持つことができぬといふこと、それは近代の主觀的人間にとつて特徴的な状態である。
— 三木清 『人生論ノート』 青空文庫
絶望において自己を捨てることができず、希望において自己を持つことができぬということ、それは近代の主観的人間にとって特徴的な状態である。
— 三木清 『人生論ノート』 青空文庫
元来己を捨てるということは、道徳から云えばやむをえず不徳も犯そうし、知識から云えば己の程度を下げて無知な事も云おうし、人情から云えば己の義理を低くして阿漕な仕打もしようし、趣味から云えば己の芸術眼を下げて下劣な好尚に投じようし、十中八九の場合悪い方に傾きやすいから困るのである。
— 夏目漱石 『道楽と職業』 青空文庫
彼も、決して、自己を捨てる性格ではない。
— 一九二三年(大正十二年) 『日記』 青空文庫
つまり、自己を捨てる心こそ、最もよく全体を生かし、全体を生かす心こそ、最もよく自己を生かすゆえんなのである。
— 下村湖人 『青年の思索のために』 青空文庫
あのように自己を捨てる高さにまで達するがためには、芸術の最高峯が一度到達されて、さらにそれが超されなければならないのである。
— VIE DE BEETHOVEN 『ベートーヴェンの生涯』 青空文庫
作例 · 標準
例句