耳より
みみより
形容動詞名詞
標準
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文例 · 用例
ただ耳より腮にかけし肉づきはかれの画心を惹く殊に深かりしのみ。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
そうしたら、九頭竜の野郎、それは耳よりなお話ですから、私もひとつ損得を捨てて乗らないものでもありませんが、それほど先生がたがおほめになるもんなら、展覧会の案内書に先生がたから一言ずつでもお言葉を頂戴することにしたらどんなものでしょうといやがった。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
ただ生れた聖者は頭が大へん大きい子であったらしく、生れて十二ヶ月以上も経ったのに歩けなかったということは私に耳よりな記録だ。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
ちょうどその時、伊馬春部君も、これが最後かも知れぬと拙宅へ鉄かぶとを背負って遊びにやって来ていて、私と伊馬君は、それは耳よりの話、といさみ立って丸山君のお伴をした。
— 太宰治 『酒の追憶』 青空文庫
」「成程、……狐火、……それは耳より。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
面白き樂の調は耳より入りて胸に達し、昔日の不興をば少しも殘さず打ち消しつ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
「もう湯は抜けるのかな」「へい、松の内は早仕舞でございます」 車夫のかく答へし後は語絶えて、車は驀直に走れり、紳士は二重外套の袖を犇と掻合せて、獺の衿皮の内に耳より深く面を埋めたり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
」「これは、耳よりの話ですな。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫