葱鮪
ねぎま
名詞
標準
one-pot meal of spring onions and tuna
文例 · 用例
この南京玉はおれが少し貰って行く」 半七は一と掴みの南京玉を袂に入れて、信濃屋からすぐに隣り町の裏長屋をたずねると、錺職人の豊吉は眉のあとの青い女房と、長火鉢の前で葱鮪の鍋を突っ付きながら酒をのんでいた。
— 雪達磨 『半七捕物帳』 青空文庫
葱鮪の鍋の引っくり返った灰神楽のなかで豊吉はもろくも縄にかかって、町内の自身番へ引っ立てられた。
— 雪達磨 『半七捕物帳』 青空文庫
職人方が帰り際には台所で夕飯時には主人が飯を喫べさせ、寒い時分の事だから葱鮪などは上等で、或は油揚に昆布などを入れたのがお商人衆の惣菜でございます。
— 三遊亭圓朝 『真景累ヶ淵』 青空文庫
故国にいりや、葱鮪で一|杯てえとこだ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
もっとも冬場でも、まぐろの腹部の肉、俗に砂摺りというところが脂身であるゆえに、木目のような皮の部分が噛み切れない筋となるから、この部分は細切りして、「ねぎま」というなべものにして、寒い時分、東京人のよろこぶものである。
— 北大路魯山人 『鮪を食う話』 青空文庫
聞くところによると、いわゆる朝帰りに、昔なら土堤八丁とか、浅草田圃などというところで朝餉に熱燗でねぎまとくると、その美味さ加減はいい知れぬものがあって、一時に元気回復の栄養効果を上げるそうである。
— 北大路魯山人 『鮪を食う話』 青空文庫
「ねぎまに鯖の塩焼で御飯ですね、はい」 などと他の客に掛りきりであった。
— 山本周五郎 『秋の駕籠』 青空文庫
「私どもが迷惑を致しますから」「じゃあねぎま鍋でも持って来い、そいつで呑み直しだ、早くしろ」 だが、酒宴見物もお飽きなされたでござろう、話も少々いそがしく相成った。
— 山本周五郎 『若殿女難記』 青空文庫
作例 · 標準
寒い夜には、温かい葱鮪を囲んで家族団らんするのが一番だ。
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新鮮なマグロと甘い葱を使った葱鮪は、冬の贅沢だ。
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料亭で本格的な葱鮪を初めて味わった。
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