濡れ雑巾
ぬれぞうきん
名詞
標準
wet cloth
文例 · 用例
そのうちにいよいよ今日はという事になって朝のうちに物置の屋根裏から台が取り下ろされ、一年中の塵埃や黴が濡れ雑巾で丁寧に拭い清められ、それから裏庭の日蔭で乾かされる。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
濡れ雑巾を持った儘、どうした訳か、彼女はたった一人で掃除当番をしてゐたのだが、ガラス窓の外にはやはり絵に似た時雨雲があった。
— 原民喜 『温度』 青空文庫
濡れ雑巾を馬尻の中へぼちやんと擲き込んで、美禰子の傍へ来て、並んだ。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
」 総江は激しく息を呑み、いきなり手にした濡れ雑巾を投げつけたが、それは途方もない方角へ飛んでいつた。
— 坂口安吾 『竹藪の家』 青空文庫
一番小さいのがバケツの中から濡れ雑巾を引きずり出してしきりに顔中|撫で廻わしている。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
母は破れ洋傘のしずくで背の子を濡らすまいとするし、ぼくの肩も入れようとするので、自分は濡れ雑巾のようになっていた。
— ――四半自叙伝―― 『忘れ残りの記』 青空文庫
ぐしゃっと、濡れ雑巾のようなものが、その顔へ貼りついた。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
」 とたんに、部屋の扉口の下で、ぺしゃんと濡れ雑巾でも叩きつけたような音がした。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
作例 · 標準
テーブルが汚れていたので、濡れ雑巾で綺麗に拭いた。
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子供が熱を出したので、おでこに濡れ雑巾を置いてあげた。
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床に落ちたジュースを、彼は慌てて濡れ雑巾で拭き取った。
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