奴隷解放
どれいかいほう
名詞
標準
emancipation of slaves
文例 · 用例
そこで後には第七年の田地還主、奴隷解放が第五十年に改められた。
— 森鴎外 『古い手帳から』 青空文庫
伝説が人買の事に関してゐるので、書いてゐるうちに奴隷解放問題なんぞに触れたのは、已むことを得ない。
— 森鴎外 『歴史其儘と歴史離れ』 青空文庫
それ故私もまた、それ程の損害を受けないでも、自分には、手近かな「婦人解放」という他の仕事があるのだ、「婦人解放」といった処で、これも間違いのない「奴隷解放」の仕事なのだから意味は一つなのだなどと、勝手な考えで遠くから山岡達の仕事を、やはり注意ぶかくは見ていた。
— 伊藤野枝 『転機』 青空文庫
「アンクル・トムス・ケビン」は合衆国の奴隷解放を描いた宣伝小説であり、かのビクトル・ユーゴーの「レ・ミゼラブル」は、歴史的小説であるとともに、仏蘭西革命を書いた政治的社会的宣伝小説である。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
伊豆権現と伊東家一体、下伊那の南部地方は、明治の初めに、謂はゞ奴隷解放とも言ふべき運動の盛んに行はれたところであります。
— 折口信夫 『信州新野の雪祭り』 青空文庫
この村などは、明治初年この辺一帯に行はれた、奴隷解放運動に似た、被官廃止の騒動の余波を激しく受けて、旧来の歴史を随分に一蹴した事実もあるのである。
— 折口信夫 『雪まつりの面』 青空文庫
戦争と奴隷とを支持する政府のために税金を出すことをこばみ、また、奴隷解放のために殉じたトム・ブラウン大尉の弁護のために熱弁をふるったソーローの一面は本文庫の富田彬氏訳『市民としての反抗』について知られたい。
— 訳者の言葉 『森の生活――ウォールデン――』 青空文庫
栄一は、リンコルンの奴隷解放宣言前夜の祈祷の一夜を思ひ出して、狭い固いベンチの上で、祈祷と冥想とに沈んで行つた。
— 死線を越えて 『死線を越えて』 青空文庫
作例 · 標準
奴隷解放は、多くの国で人権の歴史における大きな一歩となった。
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