渇仰
かつごう異読 かつぎょう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
adoration
文例 · 用例
殊に娘が十六七、女盛となって来た時分には、薬師様が人助けに先生様の内へ生れてござったというて、信心渇仰の善男善女?
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
それももちろんありますけれども、なおその上に、太子さまの仏教に対する御理解の深さに対して人々は渇仰するのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
太子さまの、この現実理想化の大乗精神は、後世、心ある仏教家たちの渇仰するところとなりまして、中にも平安朝の伝教大師は、太子さまの御精神を師教と仰ぎ奉り、御廟前に加護を祈りました。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
聖徳太子さまの大乗仏教的聖旨は、日本の国民性とともに万代不易に継ぎ伝わり、渇仰は永遠に尽きせぬものであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
―― 雨を得た市民が、白身に破法衣した女優の芸の徳に対する新たなる渇仰の光景が見せたい。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
難有や、」 と浅からず渇仰して、「本家が村一番の大長者じゃと云えば、申憎い事ながら、どこを宿ともお定めない、御見懸け申した御坊様じゃ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
その宗教情操の本質とは、時空を通じて永遠に実在するところの、或るメタフィジカルのものに対する渇仰で、霊魂の故郷に向えるのすたるじや、思慕の止みがたい訴えである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
(このニヒリズムの反射に於て、いかに世界が権力への渇仰を、あのムッソリニや、ヒンデンベルクや、レーニンやに捧げているかを見よ。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
作例 · 標準
多くの信者は、その聖者に深い渇仰の念を抱いていた。
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彼女の芸術作品に対する渇仰の念は、周囲の者を感動させた。
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「ああ、この偉大な指導者よ、我々はあなたに渇仰いたします!」
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その英雄の武勇伝に、子供たちは渇仰の眼差しを向けた。
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