朽腐
きゅうふ
名詞
標準
文例 · 用例
又或宿根草は舊根の一方に偏しては新根を下して、そして舊根は漸く朽腐するが爲に、恰も歩行するが如く移動するものもある。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
簡素な、比較的かつちりした私の気分によくそぐふた小屋であるけれど、もうそここゝに朽腐したところや、壊れたところがあつて、側面へまはつてみると、よくもかうして寝起きがしてゐられると思ふくらゐであつた。
— 徳田秋聲 『余震の一夜』 青空文庫
数千百年ヲ歴タル物ハ、多ク朽腐シ或ハ欠損シテ、其ノ完存スルヲ得ルハ甚ダ鮮ナキモノナリ。
— ※上漁史 『好古小言』 青空文庫
それが後にその地下茎が枯死して朽腐すれば、ここに独立した南天の株となる。
— 第二部 混混録 『牧野富太郎自叙伝』 青空文庫