幻辞.com

方は

ほうは
名詞
1
標準
文例 · 用例
何とはなしに陸さんの門前の方へ廻り何とか云う人の門につきあたり左の方を注視したけれども先生の庭の方へ出でる道はない 仕方はないから又もとへ戻って先生の前へ来た。
伊藤左千夫 根岸庵訪問の記 青空文庫
母の方はそうであったけれど、兄や嫂やお増などは、盛に蔭言をいうて笑っていたらしく、村中の評判には、二つも年の多いのを嫁にする気かしらんなどと専いうているとの話。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
何と云っても母の方は直ぐ話が解るけれど、嫂が間がな隙がな種々なことを言うので、とうとう僕の帰らない内に民子を市川へ帰したとの話であった。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
民子のいやだという精神はよく判っているけれど、政夫さんの方は年も違い先の永いことだから、どうでも某の家へやりたいとは、戸村の人達は勿論親類までの希望であった。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
嫂の話で大方は判ったけれど、僕もどうしてよいやら殆ど途方にくれた。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
仮名で言えば一方は「を」に当り一方は「お」に当る。
橋本進吉 古代国語の音韻に就いて 青空文庫
「己」の方は「お」類の万葉仮名を使い、「惜」の方は「を」類の万葉仮名を使うという風に、語によってはっきりきまっているということを契沖が見つけたのであります。
橋本進吉 古代国語の音韻に就いて 青空文庫
けれども『古事記』の仮名の使い方は非常に厳重であって、他の書物は『古事記』ほどには厳重でないということを宣長翁が書いているのであります。
橋本進吉 古代国語の音韻に就いて 青空文庫