平に
ひらに
副詞
標準
earnestly
文例 · 用例
赤き煉瓦の長壘、夢の如くに遠く連なり、地平に落日の影を曳きたり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
水平に持って歩いていた網を前下がりに取り直し、少し中腰になったまま小刻みの駆け足で走り出した。
— 寺田寅彦 『鴫突き』 青空文庫
ともかくも運命の環は急加速度で縮まって行って、いよいよ矢頃はよしという瞬間に、要太の突き出した叉手網はほとんど水平に空を切って飛んで行く。
— 寺田寅彦 『鴫突き』 青空文庫
現代の中國の若い智識人に讀ませて、日本にわれらの理解者ありの感懷を抱かしめ、百發の彈丸以上に日支全面和平に效力あらしめんとの意圖を存してゐます。
— 太宰治 『「惜別」の意圖』 青空文庫
誠に晩春より初夏へかけ(ここの赤裸々となるは、夏期わずかの間に候)最も歴々と仰がるべく、夏にても、形は明確に、白雪山を埋むる今にても、こを恋人とせる小生の目には、同じ雪に蔽われながらも、この鳥形のみは粗き山の膚(元より白色)の中に、滑らかに平に浮び出で居候が、認められ候。
— 小島烏水 『雪の白峰』 青空文庫
空に一本水平に綱が張ってあるその上を玩具の馬のようなものが渡って行く。
— 寺田寅彦 『御返事(石原純君へ)』 青空文庫
池の波紋が遂に汀に達すると、そこに浮いている木の葉や板片が動揺し少時してまたもとの静平に復する。
— 寺田寅彦 『無線電信の近状』 青空文庫
反射鏡など使っても駄目であったが、近頃マルコニが作ったアンテナは従来の物のごとく垂直に立てず却って大部分を水平に張ったもので、これを用うればほとんど一定の方向にのみ波を送る事が出来るそうである。
— 寺田寅彦 『無線電信の近状』 青空文庫
作例 · 標準
今回の不手際については、平にご容赦くださいますようお願い申し上げます。
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「どうかお聞き入れください」と、彼は平に頭を下げて頼み込んだ。
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平にお許しを願いたい一心で、門前で雨の中待ち続けた。
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