せん馬
せんば
名詞
標準
gelding
文例 · 用例
昔恋しい三遊柳は大正中年に、小さん円右円蔵橘之助小せん馬生貞山らの会社派と痴遊左楽|しん生華柳今輔らの睦派の二つに別れたが、なか/\華やかなものだつた。
— 正岡容 『大正東京錦絵』 青空文庫
この早駆け勝負のまえには、奉行の方から騎乗随意といってきたくらいであるから、とうぜん、騎馬の往来は自由なところと考えていたが、このあんばいだと、前途はしょせん馬で押しとおすことはできないかも知れない。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
このお爺さんの草庵の周圍の大竹藪にも、無數の雀が住んでゐて、朝夕、耳を聾せんばかりに騷ぎ立てる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
にこにこ卑しい追従笑いを浮べて、無心そうに首を振り、ゆっくり、ゆっくり、内心、背中に毛虫が十匹|這っているような窒息せんばかりの悪寒にやられながらも、ゆっくりゆっくり通るのである。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
それに私は、喧嘩を好まず、否、好まぬどころではない、往来で野獣の組打ちを放置し許容しているなどは、文明国の恥辱と信じているので、かの耳を聾せんばかりのけんけんごうごう、きゃんきゃんの犬の野蛮のわめき声には、殺してもなおあき足らない憤怒と憎悪を感じているのである。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
しかし、近頃の田舎の生活ぶりを見聞すると、却って都会より不安、不況、餓死せんばかりの地方がかなり沢山あるようです。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
彼が訊問に疲れ、棒立ちになつてゐる苦痛に堪ヘずして昏倒した後、考がこの不可測な起因、経過、終局に及んだとき、彼は逆上せんばかりに煩悶した。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
冴子は気絶せんばかりであった。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
作例 · 標準
競馬で**せん馬**が一番人気だったが、残念ながら勝利には届かなかった。
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調教師は、**せん馬**の扱いに長けていることで知られている。
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「この**せん馬**、穏やかな性格で乗りやすいんだ」と、騎手は話した。
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