露に濡れた
つゆにぬれた
形容詞-語幹
標準
wet with dew
文例 · 用例
バ……妖怪が……」 まだ薄暗い方丈の、朝露に濡れた沓脱石まで転けつまろびつ走って来た一人の老婆が、疎らな歯をパクパクと噛み合わせて喘いだ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
髪|艶かに姿白く、袖もなえて、露に濡れたような風情。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
旅客は洋杖を持った手を拡げて、案外、と瞻ったが、露に濡れたら清めてやろう、と心で支度をする体に、片手を衣兜に、手巾を。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
……その冷く快かった入口の、立看板の白く冴えて寂しいのも、再び見る、露に濡れた一叢の卯の花の水の栞をすると思うのも、いまは谷底のように遠く、深い。
— 泉鏡花 『開扉一妖帖』 青空文庫
掻い撫ずる掌を、吸い取るばかり、袖、袂、太く夜露に濡れたり。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
石垣に沿うて、露に濡れた、老緑の広葉を茂らせている八角全盛が、所々に白い茎を、枝のある燭台のように抽き出して、白い花を咲かせている上に、薄曇の空から日光が少し漏れて、雀が二三羽鳴きながら飛び交わしている。
— 森鴎外 『かのように』 青空文庫
露に濡れた草原を踏みわけて、お寺の方へ来ました。
— 夢野久作 『ルルとミミ』 青空文庫
そのうちに鐘撞き堂の石段に、ミミの露に濡れた小さな足あとが、月の光りに照されているのが見つかりました。
— 夢野久作 『ルルとミミ』 青空文庫
作例 · 標準
朝早く、露に濡れた草花が目に眩しかった。
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露に濡れた石畳が、ひんやりと足に心地よい。
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散歩中に見つけた露に濡れたクモの巣は、まるで芸術品のようだった。
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