気を静める
きをしずめる
表現動詞-一段
標準
to becalm one's feelings
文例 · 用例
なんとかいう虫も、人の気を静めるように鳴く。
— 伊藤左千夫 『廃める』 青空文庫
気を静めるようになさい。
— 柏木 『源氏物語』 青空文庫
これ老人気を静めるがよい」 努めて優しく訓すように云っても、捕り方の声に驚かされて転倒している老人の耳へは、それが素直にはいりようがない。
— 国枝史郎 『三甚内』 青空文庫
ゴー 君も、もう少し気を静めるんだな。
— 三好十郎 『炎の人――ゴッホ小伝――』 青空文庫
倭文子は昂奮のあまり、半狂乱の体なので、兎も角気を静めるために、階下の彼女の寝室へつれおろした。
— 江戸川乱歩 『吸血鬼』 青空文庫
「新原の奥さまです」又左衛門が近よるのを待って老女が囁いた、「奥のお客間におとおし申しました」「妻女だけか」「はい」と云って老女はもっと声をひそめた、「新原さまがお亡くなりになった、と仰しゃっていらっしゃいました」 又左衛門は息を止め、驚きをしずめるように、ゆっくりと、吸いこんだ息を吐きだした。
— 山本周五郎 『燕(つばくろ)』 青空文庫