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溢れ流れる

あふれながれる
動詞
1
標準
文例 · 用例
水はとうとうとして溢れ流れる
種田山頭火 物を大切にする心 青空文庫
彼女が私の病院に来てから間もなく私がある中年紳士の上顎竇蓄膿症の手術をした時に、初めて助手を命ぜられた彼女は、忙しく動いている私の指の間から、麻酔患者の切り開かれた上唇の間に脱脂綿をスイスイと差し込んで、溢れ流れる血液を拭き上げて、切開部をいつも私の眼によく見えるようにして行った。
夢野久作 少女地獄 青空文庫
溢れ流れる温泉、朦朧とした湯気、玻璃窓から射し入る光――周囲は静かなもので、他に一人の浴客も居なかった。
島崎藤村 家(上巻) 青空文庫
そしてその時に僕は、僕のからだの中に、ある新しい血が滔々として溢れ流れるのを感じた。
大杉栄 続獄中記 青空文庫
友達の聲がほてつた耳にさゝやき田舍の景色が眼に浮ぶ永い間虐げられて居た感情が美にふれて涙と溢れ流れるのを自分はとゞめる事が出來なかつた。
千家元麿 自分は見た 青空文庫
おう、伴天連のからびた頬の上には、とめどなく涙が溢れ流れるぞよ。
芥川龍之介 奉教人の死 青空文庫
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