穀
こく
名詞
標準
文例 · 用例
私が廃人であり、穀つぶしでないならば、私は何等か有意義の仕事をせねばならない。
— 萩原朔太郎 『病床生活からの一発見』 青空文庫
あなたは、それだけじゃ三上さんよりも、まだだめな、役に立たない穀つぶしよ!
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
だが、今はそれどころじゃない、だが、あの女がおれのことを『三上さんよりも穀つぶしよ、あんたは』といったっけなあ、だがそれや全くだった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
今や小麦なり、砂糖大根なり、北欧産の穀類または野菜にして、成熟せざるものなきにいたりました。
— 信仰と樹木とをもって国を救いし話 『デンマルク国の話』 青空文庫
しかし木材よりも、野菜よりも、穀類よりも、畜類よりも、さらに貴きものは国民の精神であります。
— 信仰と樹木とをもって国を救いし話 『デンマルク国の話』 青空文庫
低度の顕微鏡でのぞいてみると、ちょっと穀象のような恰好をした鉛のような鼠色の昆虫である。
— 寺田寅彦 『鉛をかじる虫』 青空文庫
例えば穀物の研究でも少し詳細にするとすれば、米粒の堅さとか、比重とかを測定する必要が起る。
— 寺田寅彦 『物理学の応用について』 青空文庫
また穀物の生長に及ぼす、光、熱、電気等の影響とか、土壌の物質的性質とかいう問題でも、一つとして物理学の応用を待たぬものはない。
— 寺田寅彦 『物理学の応用について』 青空文庫