太物
ふともの
名詞
標準
drapery (e.g. cotton, hemp, etc., as opposed to silk)
文例 · 用例
均平は町の様子でも見ようと思い、さっき通って来た方へ歩いて行ったが、寂しいこの町も見慣れるにつれて、人の姿も目について来て、大通りらしい処へ出ると、かなりの薬局や太物屋、文房具屋などが、軒を並べていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
入口の障子には、太い文字で「呉服太物」と書いてあつた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
幼少の頃、郷家では呉服太物の商売をしてゐた。
— 木下杢太郎 『本の装釘』 青空文庫
代赭の色の、はた白に浅葱の縞模様、特産の鳴海綾は並び立つ太物屋の軒に吊り下つてゐる。
— 木下杢太郎 『市街を散歩する人の心持』 青空文庫
太物をもった行商もきた。
— 小林多喜二 『不在地主』 青空文庫
併し所謂る惣太物のような、ユーモアを雑えた作品は、まだ試作中の為でもあろうが純化していないという点で、遺憾|乍ら私には戴けませんでした。
— 国枝史郎 『探偵文壇鳥瞰』 青空文庫
「そう緋縮緬がこわくては、太物屋の前は通れないぜ」「それがさ、並みの緋縮緬じゃあない。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
家は太物商で裕福に暮らしていた。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
作例 · 標準
昔の呉服屋では、高級な絹の着物だけでなく日常着として丈夫な太物もたくさん並んでいた。
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田舎の祖母は、昔ながらの太物の生地で自分の部屋着を手作りしている。
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祭りの法被を新調するため、町内会で丈夫な太物の木綿生地を反物で注文した。
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ウィキペディア
太物(ふともの)は、和服用の織物の呼称の一つ。絹織物に対して綿織物や麻織物を太物と称した。
出典: 太物 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0