片岡
かたおか
名詞
標準
文例 · 用例
今東光を、藤森成吉を、片岡鉄兵を、中条百合子を、信用しようとも、しもしなかつた私たちである。
— 葉山嘉樹 『遺言文学』 青空文庫
伊勢、亀井、片岡、鷲尾、四天王の松は、畑中、畝の四処に、雲を鎧い、※糸の風を浴びつつ、或ものは粛々として衣河に枝を聳かし、或ものは恋々として、高館に梢を伏せたのが、彫像の如くに視めらるる。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
片岡牛鍋、尾上天麩羅、そこへ並べさせてみよう了簡。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
が、近附いて見ると、坂東、沢村、市川、中村、尾上、片岡、役者の連名も、如件、おそば、お汁粉、牛鍋なんど、紫の房の下に筆ぶとに記してあった…… 松崎が、立寄った時、カイカイカイと、ちょうど塀の内で木が入って、紺の衣服に、黒い帯した、円い臀が、蹠をひょい、と上げて、頭からその幕へ潜ったのを見た。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
片岡牛鍋と云うのであろう、が、役は饂飩屋の親仁である。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
職場にいた頃、機関雑誌に僕はミューレンの焼き直し童話や、片岡鉄兵氏ばりのプロレタリア小説を書いていました。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
そういう時には、片岡直温のヘマ振りまで引っぱり出して猛烈に攻撃する。
— 黒島傳治 『選挙漫談』 青空文庫
会う機会を得た作家は、会うた順に言うと、藤沢、武田、久米、片岡、滝井、里見の諸氏。
— 織田作之助 『わが文学修業』 青空文庫