里俗
りぞく
名詞
標準
文例 · 用例
まことに、そのような邪気なさは、里俗に云う、「禿の銭」「役者子供」などに当るのであろう。
— 小栗虫太郎 『絶景万国博覧会』 青空文庫
これすなわち「だらし」に取りつかれたるものなるが、里俗には、なにか食物を携えおればこの魔にかからずといえど、実際においては、鰯売りの男が鰯の傍らに昏倒したる例あり。
— 井上円了 『おばけの正体』 青空文庫
そしてそれとともに自分は、陰陽町がもと中尾といったとの森口君の御説に同意するにも躊躇せざるをえぬが、陰陽町をもと里俗唱門が辻子と呼び、そして五箇所唱門の一つに中尾の名があり、ことにその地に陰陽師の旧家たる中尾氏があってみれば、陰陽町すなわち中尾唱門の所在と解するにも一往の道理はあるといわねばならぬ。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
そして奈良四箇の陰陽師居所の一つなる陰陽町が、里俗に唱門が辻子と呼ばれたということも、またこれを裏書きするものではあるまいか。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
里俗元と表町裏町の称ありたり。
— 木村荘八 『両国界隈』 青空文庫
里俗の伝へに此地は大むかし平家の人の隠たる所といふ。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
里俗の伝へに平氏といへるもよしあるに似たり。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
初君が古跡今|寺泊に在り、里俗初君|屋敷といふ。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫