螽斯
きりぎりす異読 キリギリス
名詞
標準
Japanese katydid (Gampsocleis buergeri)
文例 · 用例
といった次第で、雪の神様が、黒雲の中を、大な袖を開いて、虚空を飛行なさる姿が、遠くのその日向の路に、螽斯ほどの小さな旅のものに、ありありと拝まれます。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
未決監を出てからもう彼是一と月、その間、日となく夜となく緊張し切つた俺の神経はまるで螽斯のやうに間断もなく顫へ続けた。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
さうして驚き易い私の皮膚と靈はつねに螽斯の薄い四肢のやうに新しい發見の前に喜び顫へた。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
苅麥のにほひあかい日の照る苅麥にそつと眠れば人のこゑ、鳥の鳴くよに、欷歔るよに、銀の螽斯の彈くよに。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
一週間前までは、蒼白にやせはてた顔をして、頭髪をぼうぼうさせて、そこらをぶらぶらしている病人の姿を人々はよく見かけたが、このごろでは、もうどっと床について、枕を高く、やせこけて、螽斯のようになった手を蒲団の外になげだすようにして寝ているのが垣の間から見える。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
その人こそ誰あらう、ベスレム製鋼会社の社長から螽斯のやうに一飛びして米国管船局総裁の位置に上つたチヤールズ・シユワツプ氏である。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
」 応募兵は自分が螽斯のやうに勁い脚を持つてゐるのを見せるために、二三度靴の踵で地面を蹴つてみせた。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
仰々しい宗左の行列が来かゝると、松平家の用人は螽斯のやうに表へ飛んで出た。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
作例 · 標準
夏の夜、縁側で風鈴の音を聞きながら、螽斯(きりぎりす)の鳴き声に耳を澄ませた。
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子供の頃、捕まえた螽斯(きりぎりす)を虫かごに入れて、その声を聞いて楽しんだ。
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あの独特の、少し湿ったような鳴き声は、まさしく螽斯(きりぎりす)だな。
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標準
katydid
作例 · 標準
秋の気配を感じさせる、螽斯(きりぎりす)の鳴き声が聞こえ始めた。
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草むらから聞こえる賑やかな虫の声は、きっと螽斯(きりぎりす)だろう。
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静かな夜に、螽斯(きりぎりす)の鳴き声だけが響き渡り、風情があった。
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標準
cricket