老妓
ろうぎ
名詞
標準
aged geisha
文例 · 用例
ここではただ何となく老妓といって置く方がよかろうと思う。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
この上笑わせられたら死んでしまう」 老妓は、生きてる人のことは決して語らないが、故人で馴染のあった人については一皮|剥いた彼女独特の観察を語った。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
中国の名優の梅蘭芳が帝国劇場に出演しに来たとき、その肝煎りをした某富豪に向って、老妓は「費用はいくらかかっても関いませんから、一度のおりをつくって欲しい」と頼み込んで、その富豪に宥め返されたという話が、嘘か本当か、彼女の逸話の一つになっている。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
老妓はそれまでの指導の礼だといって、出入りの職人を作者の家へ寄越して、中庭に下町風の小さな池と噴水を作ってくれた。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
度々来ているうち、その事もなげな様子と、それから人の気先を撥ね返す颯爽とした若い気分が、いつの間にか老妓の手頃な言葉|仇となった。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
ははは、そうさなあ、君たちの社会の言葉でいうなら、うん、そうだ、いろ気が起らないということだ」 ふと、老妓は自分の生涯に憐みの心が起った。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
「なら、早くそれをやればいいじゃないか」 柚木は老妓の顔を見上げたが「やればいいじゃないかって、そう事が簡単に……(柚木はここで舌打をした)だから君たちは遊び女といわれるんだ」「いやそうでないね。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
老妓は柚木のいうままに家の一部を工房に仕替え、多少の研究の機械類も買ってやった。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
作例 · 標準
花柳界を引退した老妓が、昔を懐かしむように三味線を静かにつま弾いていた。
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その老妓は、若い頃はその美貌と芸で一世を風靡したと伝えられている。
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彼は馴染みの茶屋で、昔なじみの老妓から花柳界の裏話を聞くのが楽しみだった。
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