悶掻
悶掻
名詞
標準
文例 · 用例
「悪人を生け置いてたまるか、悪人は生け置かんぞ」 小供はまたこう叫びながら、体を悶掻いて畳の上を転げ廻った。
— 田中貢太郎 『八人みさきの話』 青空文庫
黒い霧とも壁とも判らない物に四辺を囲まれた中に、血みどろになった人がうようよといて、それがのたうって悶掻き叫んでいた。
— 田中貢太郎 『令狐生冥夢録』 青空文庫
「旦那様は、ほんとうに薄情でございますのね」 喬生は金蓮の手を振り放そうと悶掻いたが、どうしても放れなかった。
— 田中貢太郎 『牡丹燈記』 青空文庫
愛卿はもう悶掻くのをやめていた。
— 田中貢太郎 『愛卿伝』 青空文庫
大異は苦痛に耐えられないで体を悶掻き悶掻きその辺を這った。
— 田中貢太郎 『太虚司法伝』 青空文庫
網の中にはおおきな甲羅をした蟹が入っていて、それが紫色の鋏をあげて逃げようとでもするように悶掻いていた。
— 田中貢太郎 『荷花公主』 青空文庫
女の子は恥かしそうな顔をして体を悶掻いた。
— 田中貢太郎 『蘇生』 青空文庫
主人は仰向けになったり俯向けになったりして悶掻き苦しんだ。
— 田中貢太郎 『蛇怨』 青空文庫