寄り物
よりもの
名詞
標準
文例 · 用例
津堅島のシヌグ歌にツヅムヌ・ユリムヌというのは、粒物すなわち穀類と寄り物すなわち磯に拾う物とのことらしいが、宮古島の世直し節では、その粒をスズとも発音している。
— 柳田国男 『海上の道』 青空文庫
親代々の一つの習性となって、朝毎に寄り物を探しているのである。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
第二は冷製魚肉玉子掛汁および寒天|寄物(マヨナイズ ド サモン、アンギール ア ラ ゼリー)にて冷製魚肉玉子掛汁は鮭の冷肉に玉子の黄身にて作りたる掛汁を添え寄物は鰻の肉をゼリーにて寄せしものなり。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
第三の料理は雁肝冷製寄物(アスピック ド ホアグラ ド ストランボルダ)といい雁の肝をゼリーにて寄せたるもの。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
第四は豚肉冷製寄物(ジャボン デコレ ア ラ ジェリー バアンド フルツ アッソルチ)にしてハムを寄せしもの。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
続いて来れるは西洋チサの心のみを択りたる上等のサラダ、サラダを喫しおわりし時|美事なる寄物出ず。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
第四十二 米のバハローム も前の者に似た羊羹のような寄物ですが先ず上等にすればお米から牛乳で煮ますし、手軽にすれば御飯大匙五杯と牛乳二合と砂糖大匙三杯とを混ぜて弱火で柔かになるまでよく掻廻しながら煮ます。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
おなじ万葉集でも「寄物陳思」の歌は、概してつまらない歌が多いものですが、これなども文学的に言へば、大きに失望させられる歌です。
— ――たまの問題―― 『万葉集に現れた古代信仰』 青空文庫