細作
さいさく
名詞
標準
spy
文例 · 用例
かつて薩摩の人に聞きしは、太閤本願寺僧をしてその国を細作せしめしより、島津大いに恨み一向宗を厳禁せしも、士庶のその宗旨を奉ずる者、弥陀仏像を柱の中に収め朝夕|看経して維新後に及べり、と。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
かれらは怪しい眇目の異国人を押っ取りまいて、いよいよ厳重に詮議をはじめて、結局は敵の間者か細作のうたがいを以って彼を館の内へ無理無体に引き摺り込もうとするらしいと、侍女は小坂部にささやいた。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
まして間者とも細作とも確かに見きわめた証拠もないのに、あまりに物々しい詮議立ては、日本の侍の器量も推し測られて、異国への聞こえも恥ずかしい。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
新庄はちよつと沈んだ、睫毛の長いその目と、色の真白い、むしろ蒼白い、細作りの、意気味をもつた顔の形と、しなやかな姿態とが好きであつたが、此の女が自分を好きなのか嫌ひなのか寸分も解らなかつた。
— 徳田秋聲 『浪の音』 青空文庫
ただ細作として敵国へ向かう、その時ばかりご前へ出て、盃を貰うことになっていた。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
それほど用心しないことには、細作として技倆を揮うことが、出来なかったに相違ない。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
「細作係りという奴は、実際あぶねえ役目だからな」 二人はちょっと黙り込んだ。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
「さあ引き上げだ、急げ急げ」 越後上杉家の細作は、こうして一団に塊まって、裾野の東へ横切って行った。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
作例 · 標準
敵国の細作が、重要な情報を盗み出そうと潜入した。
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歴史書によると、彼は細作として敵陣に送り込まれた。
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スパイ映画では、細作が常に危険な任務を遂行している。
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