秋宵
しゅうしょう
名詞
標準
文例 · 用例
想ふに大連に来つて老虎灘を訪ふのは夏日の晩涼、秋宵の月明を好しとするのであらう。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
海上から、人の世の温情を感じつつその瞬きを眺めた心持、また、秋宵この胸欄に倚って、夜を貫く一道の光の末に、或は生還を期し難い故山の風物と人とを忍んだだろう明人の心持。
— 宮本百合子 『長崎の印象』 青空文庫
雨過秋宵露気寒、家書不到思漫漫、知吾独有故山月、飽見北天光一団。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
秋宵只一人の為めに長く孤愁は時に甚だ堪ふべからず。
— 佐藤春夫 『我が一九二二年』 青空文庫