分水線
ぶんすいせん
名詞
標準
watershed
文例 · 用例
東は十和田湖の西より北走する津軽半島の脊梁をなす山脈を限とし、南は羽後境の矢立峠・立石越等により分水線を劃し、西は岩木山塊と海岸一帯の砂丘(屏風山と称す)に擁蔽せらる。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
私たちは朝早く分水線を渡って、一日ボウトを漕いだ。
— 白夜幻想曲 『踊る地平線』 青空文庫
矢立峠の分水線が佐竹、津軽両家の領地|界である。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
奏楽(中欧作曲家の円舞曲) ルナアト・パリヤアニ中尉は、その晩、自分の部屋に帰ると、早速、ブレンネル地方の軍用地図をひろげ、条約で仮に決定されたアルプスの分水線に赤い線を書き入れ、コンパスで、重要な地点間の距離を測り、明日の集合地たるメンデル・パスまでの自動車道を選びました。
— 岸田國士 『けむり(ラヂオ物語)』 青空文庫
彼等は夏の吹雪をおかして分水線の山々を越え、樹木限界線と万年雪の間の裸の山の上で真夜中の太陽〔北極に近いところでは夏には太陽は殆ど沒しない〕の下でふるえ、夏の谷間に下つてはぶよや蠅にたかられ、氷河のかげで南国の誇りとするものに劣らぬほど見事に熟した莓や美しい花を摘んだ。
— THE CALL OF THE WILD 『荒野の呼び声』 青空文庫
分水線の向うの斜面を下ると、平らかな地域へはいこんだ、そこには広大な森林地帯と多くの小川があつた、そういう広大な地面を彼等は幾時間もどしどし駈けていつた、すると、太陽はますます高く昇り、日中はますます暖かくなつていた。
— THE CALL OF THE WILD 『荒野の呼び声』 青空文庫
彼はその災厄が既に起きているのではないにしても、ある災厄がいま起きかけているという感じに圧倒された、それで最後の分水線を越えて、野営の方へと谷合を上つて行くときには、今までより一そう警戒して進んでいつた。
— THE CALL OF THE WILD 『荒野の呼び声』 青空文庫
故に折角分水線の最低部に到達しておきながら、更に尾根づたいに高みへ上った上で始めて降路を求めるものもある。
— 柳田国男 『峠に関する二、三の考察』 青空文庫
作例 · 標準
地図上で、分水線は二つの水系を分ける線として示されます。
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分水線は、地形図で標高を追うことで特定できます。
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この谷の分水線は非常に明瞭で、水の流れの方向がはっきりと分かれます。
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