くわっと
くわっと異読 クワッと
副詞
標準
opening suddenly and widely (e.g. eyes)
文例 · 用例
へんに女が、くわっとなるらしいんです。
— 太宰治 『ヴィヨンの妻』 青空文庫
私なんぞは、男の、それも、すれっからしと来ているのでございますから、たかが華族の、いや、奥さんの前ですけれども、四国の殿様のそのまた分家の、おまけに次男なんて、そんなのは何も私たちと身分のちがいがあろう筈が無いと思っていますし、まさかそんな、あさましく、くわっとなったりなどはしやしません。
— 太宰治 『ヴィヨンの妻』 青空文庫
鼠色の壁の幾つかの煤けた硝子窓からは、流石に強烈な日光が流れ込んで、そこらの麦稈帽や鳥打帽や赫ら面や鼈甲縁の眼鏡やアルパカの詰襟のぼんの凹などが一時にくわっと燃え立って、それらがその光線を壁の影へ越えると、また後から後からと来る浴衣や、女帽や桃色のスカートに明って揺れて熾った。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
しかも、くわっと明った真っ白い大道のまん中である。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
くわっとあけた口、 上顎、舌、 両頬の髭、 眼光。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
もう上野の山をだいぶはずれた日がくわっと照って、中島の弁天の社を真っ赤に染めているのに、お玉は持って来た、小さい蝙蝠をも挿さずに歩いているのである。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
此処では、五日でも一週間でも好いから、くわっと暑い日の光線の照りわたるのが必要であった。
— 田山花袋 『トコヨゴヨミ』 青空文庫
くわっくわっと鉄のくちばしをならしながら、そのあとをおいかけるのは、おそろしい電気鳩です。
— 海野十三 『電気鳩』 青空文庫
作例 · 標準
意外な事実を突きつけられた彼は、驚きのあまり目をごわっと見開いた。
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眠っていた赤ちゃんが、突然の大きな音にくわっと目を開けて泣き出した。
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獲物を狙う鷹が、鋭い目をごわっとさせてこちらを凝視している。
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