豆柿
まめがき異読 マメガキ
名詞
標準
date-plum (Diospyros lotus)
文例 · 用例
冬眠はつ冬住みついてゐても、はつ冬豆柿の点点に来る鳥のちひささ。
— 北原白秋 『第二海豹と雲』 青空文庫
ああ、冬ばれ、鈴なりの赤い赤い豆柿。
— 北原白秋 『第二海豹と雲』 青空文庫
「くろぐろと円らに熟るる豆柿に小鳥はゆきぬつゆじもはふり」に素朴なる画趣を想はせてゐる。
— 芥川龍之介 『僻見』 青空文庫
隣字の仙左衛門が、根こぎの山豆柿一本と自然薯を持て来てくれた。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
船乗は迷信深いものだから、つまらぬ気迷いを起さねばいいがと案じていると、果して伊豆柿崎の三郎助という水夫が、端舟を捨ててやらなかったので、要吉の怨みで船がひき戻されたのにちがいない、死んだものの思いのかかった端舟だから、この際、どうでも捨ててもらわねばならぬと、血相変えて強談にかかった。
— 久生十蘭 『重吉漂流紀聞』 青空文庫
伊豆柿崎の三郎助が、ある日とうとう癇をたて、「えい、無駄なことだ。
— 久生十蘭 『重吉漂流紀聞』 青空文庫
十八日に伊豆柿崎の三郎助が死んだ。
— 久生十蘭 『重吉漂流紀聞』 青空文庫