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米磨ぎ

こめとぎ
名詞
1
標準
文例 · 用例
空は連日乳白色にかきくもり、海の水は雄鰊の排出する白子のために米磨ぎ汁を流しこんだように青白色に濁ってくる。
島木健作 鰊漁場 青空文庫
頭からすっぽりと、米磨ぎ笊を被っているのだ。
吉川英治 新編忠臣蔵 青空文庫
そして、芸妓に解かせた緋鹿子の扱帯を、後結びの襷にかけ、『これで何として候ぞ』 米磨ぎ笊の中から云った。
吉川英治 新編忠臣蔵 青空文庫
見目のよいのが縁づきばかりか見目の悪いがやもめでいるよ親の代から髪のないわれに野老食たとて髪が生よか聟殿やれ、髪が生よか 米磨ぎ笊を被った酔いどれは、歌にあわせて道化た踊りを舞っていた。
吉川英治 新編忠臣蔵 青空文庫
彼っ方此っ方の部屋を庭から覗き廻っていたが、ふと、米磨ぎ笊の踊り手を見つけると、『数右衛門!
吉川英治 新編忠臣蔵 青空文庫
妓ども、ひかえろっ』 その間に、惣右衛門は、驚きの眼を瞠っている仲居や妓たちの間を、ずかずかと通って、ぽかんと、擂粉木を手に立っている米磨ぎ笊の顔のそばへ、自分の顔を突きつけた。
吉川英治 新編忠臣蔵 青空文庫
……人違いか』『たんとは違わぬ』 と、米磨ぎ笊を脱いで――『小野寺十内じゃ』『あっ?
吉川英治 新編忠臣蔵 青空文庫
そうなったら旦那さまには前掛けをさせてお米とぎから火おこし、それから出前持ちをして頂きますわ」「おやおや、女房の煙管で亭王こき使われかい」「煙管どころか、わたし算盤で大忙しよ」 思えばこうした楽しいやりとりも今となっては詮ない繰り言になってしまった。
矢田津世子 茶粥の記 青空文庫