投げ付ける
なげつける
動詞
標準
文例 · 用例
」 をぢさんと半七とは鋭い瞳のひかりを住職に投げ付けると、彼は蒼くなつて少しく顫へた。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
」 引き明けた戸口から、石でも投げ付けるように、小さな声が一斉に叫び立てた。
— 佐左木俊郎 『手品』 青空文庫
いわゆる闇夜の礫で、もちろん確かな的は見えないのであるが、当てずっぽうに投げ付ける小石がぱらぱらと飛んで、怪しい声の主をおびやかしたらしく、屋根の上を逃げて行くらしい足音がきこえた。
— ズウフラ怪談 『半七捕物帳』 青空文庫
とにかく御承知下さるか、どうでしょう」 おじさんと半七とは鋭い瞳のひかりを住職に投げ付けると、彼は蒼くなって少しくふるえた。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
なにしろ暗いので、もし取逃すといけないと思ったので、高松さんはその跫音をたよりに、持っている槍を投げ付けると、さすがは多年の手練で、その投槍に手堪えがあったと思うと、相手は悲鳴をあげて倒れました。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
」と呼びながら投げ付ける。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
それを黙って聴きながら、鉄は爆薬に火を移して投げ付けると、凄まじい爆音と共に火薬が破裂したので、狐らはおどろいて逃げ散るはずみに、我から網にかかるものが多かった。
— 続夷堅志・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
張はその怪物にむかって石を投げ付けると、彼はふたたび水の底に沈んでしまった。
— 子不語 『中国怪奇小説集』 青空文庫