音字
おんじ
名詞
標準
syllabary
文例 · 用例
ただ独りこの間にあって、昔から一貫した生命を有するのは、三十一音字の短歌である。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
一國の言葉が初め口語であつたのが、文語になる時に、此の日本の假名のやうに音字を用ゐて書上げると云ふ、さう云ふ初めの場合には、無論假名遣は發音的であるには違ひない。
— 森鴎外 『假名遣意見』 青空文庫
世界中で最も發音的に完全な假名は古い所では Sanskrit の音字、新しい所では伊太利の音字だと申します。
— 森鴎外 『假名遣意見』 青空文庫
ワという字があるが、あれはアイウエオ五十音字の中じゃ、最後の十番を表す行の頭字でしょう。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
そこで、注音字母では一般に解るまいと思って拠所なく洋字を用い、英国流行の方法で彼を阿 Quei と書し、更に省略して阿Qとした。
— 魯迅 『阿Q正伝』 青空文庫
またある人はこれを十七音字という。
— 高浜虚子 『俳句の作りよう』 青空文庫
音という一字を入れてわざわざ十七音字の文学という人があるが、あるいはその方が適当な称呼かもしれない。
— 高浜虚子 『俳句の作りよう』 青空文庫
本文中のある語は、発音字〔仮名〕で綴ってあり、他の字は高嶺氏に説明の出来ぬ、文法的の表現を代表している。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫