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硯石

すずりいし
名詞
1
標準
inkstone
文例 · 用例
この鯨絵巻の写しや、硯石で昔から知られた行当岬のスケッチや、祖先の出身だという一世一海和尚の墓の絵などが郷里の家に保存してあったはずであるが、いつの前にかもう無くなってしまったか、それともまだ倉の中のどこかに隠れているか不明である。
寺田寅彦 初旅 青空文庫
それから入代り立代り来る頭山翁の訪客を、奈良原翁はジロリジロリと見迎え、見送っていたが、やがて床の間に置いてある大きな硯石に注目し、訪客の切れ目に初めて口を開いた。
夢野久作 近世快人伝 青空文庫
その小暮路の手前を早く右へまがりて、前橋の市外に出で、近く面前に赤城の荒山、鍋割、硯石の三山を見るものの、路多くして、いづれを小暮路とも、わき難し。
大町桂月 赤城山 青空文庫
鍋割、硯石二山の間、谷さまで狹からず、白川といふ小溪ちよろ/\流る。
大町桂月 赤城山 青空文庫
墨汁のかわく芭蕉の巻葉かな芍薬は散りて硯の埃かな五月雨や善き硯石借り得たり(六月十三日)三十三○同郷の先輩池内氏が発起にかかる『能楽』といふ雑誌が近々出るさうである。
正岡子規 病牀六尺 青空文庫
大姫君が硯を静かに自身のほうへ引き寄せて、手習いのように硯石の上へ字を書いているのを、宮は御覧になって、「これにお書きなさい。
橋姫 源氏物語 青空文庫
夢のように、いつの間にか今日の名残の春鶯囀も終って、各々の前には料紙、硯石箱が置かれた、題は「花の宴」 頭を深くたれて考え込むものもあれば色紙の泣きそうな手で遠慮もなくのたらせるものもある。
宮本百合子 錦木 青空文庫
「まあ、どこで捕りました」「硯石の崖のてっぺんで見つけたから、仕事を休んでとっつかまえましたが、いやはや、これがために一日つぶしてしまった上、命拾いでござんした。
胆吹の巻 大菩薩峠 青空文庫
作例 · 標準
「この硯石は滑らかで、墨が溶け出すような感覚で吸い込まれていくわ」
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河原で偶然見つけた平らな石が、磨けば立派な硯石になりそうだった。
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名工の手によって彫り上げられた硯石は、実用品を超えた芸術品の風格がある。
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2
標準
stone used to make an inkstone
作例 · 標準
良質な硯石を求めて、職人は険しい山奥の採石場へと足を運ぶ。
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「この地域で採れる硯石は、墨の伸びが非常に良いことで知られているんだ」
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硯石の原石を丁寧に削り、使い心地を追求した至高の逸品を作り上げる。
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