手拭い地
てぬぐいじ
名詞
標準
文例 · 用例
手ぬぐい地の肌着から黒い胸毛を現わしてたくましい腕に木槌をふるうている。
— 寺田寅彦 『花物語』 青空文庫
まさしく型紙の長さは、手ぬぐい地の寸法なのです。
— お蘭しごきの秘密 『右門捕物帖』 青空文庫
太郎を抱きあげ、蕨取りの娘の手籠には太郎のかわりに手拭地を一|反いれてやって、それから土間へ大きな盥を持ち出しお湯をなみなみといれ、太郎のからだを静かに洗った。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
血潮は幾重にも捲いた手拭地の上にまで浸み出て、したたるほどだつた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
十二、二月十九日後の二、美吉屋 大阪|油懸町の、紀伊国橋を南へ渡つて東へ入る南側で、東から二軒目に美吉屋と云ふ手拭地の為入屋がある。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
そのうちの一人――手拭地の浴衣の筒袖をきている男が、横合いからその男に話しかけました。
— 岡本綺堂 『指輪一つ』 青空文庫
「お婆さん、済みませんがあの手拭地の反物を一寸ここへ持って来て見て下さいな。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
気持の好い手拭地の反物が長くひろげられたのも夏座敷らしい。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫