道無し
みちなし
名詞
標準
文例 · 用例
また象山|嘗て自ら説く、「虚が幾ら有っても一ツの実も生まれない、吾が平生の学問、他無し、ただ是一実」と、またその日常の言葉に言う、「道の外に物事無く、物事の外に道無し」と、象山の学風はこの様である。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
友には理不尽なる嘲笑を浴びせられてその誤解を解くの道なし、ここにおいて神に向いてただ涙の目を注ぐのみと、哀切の極である。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
余はかく説明するより外に道なしと思う。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
鬼神に横道なし、と云う、情に抵抗う刃はない筈、」 枢をかたかた、ぐっと、さるを上げて、ずずん、かたりと開ける、袖を絞って蔽い果さず、燈は颯と夜風に消えた。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
文学少女とかいうものだって、鬼神に横道なしですよ。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
四 息子の性は善にして、鬼神に横道なしと雖も、二合半傾けると殊勝でなく成る。
— 泉鏡太郎 『大阪まで』 青空文庫
『今もって何等かの報道なし。
— コナン・ドイル 『臨時急行列車の紛失』 青空文庫
奈何してこゝをばるゝには飛びおるゝより外に道なし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫