漂流民
ひょうりゅうみん
名詞
標準
文例 · 用例
この狐狸の巣窟を発いて初めて拓いたのが三ツ家の漂流民だと伝えている。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
両親は、寛永の昔サガレンに流れ寄った漂流民、それから、イルツクの日本語学校で育った儂たちだ。
— 小栗虫太郎 『紅毛傾城』 青空文庫
或は最初の文化的な交流というものは、概してこういう漂流民を通じてなされたのであろう。
— 金史良 『玄海灘密航』 青空文庫
漂流民族主義はファシストや日本ファシズムに淵源を有つのだから、この事情だけで即ち「ファッショ化」と銘打たれるのだ。
— 戸坂潤 『社大党はファッショ化したか?』 青空文庫
日本民族の原種はポリネシアなのかメラネシアなのか知らないが、日本の歴史は、悪意をもって乗りこんできた漂流民族が、原住民をさんざんにやっつけてその国を乗っとり、丸太づくりの集会所をたてて〈平定〉のおまつりをしたところから……侵略の事実からはじまっている。
— 久生十蘭 『だいこん』 青空文庫
見よ、千の狼、千の蛮民をまんざらでもなささうに、信仰風な雷雨の午後は漂流民の見られるだらう古代欧羅巴に伴れてゆく!
— OEVRES D'ARTHUR RIMBAUD 『ランボオ詩集』 青空文庫