比類ない
ひるいない
形容詞
標準
peerless
文例 · 用例
母はマリア、叔母、ジナという従姉、祖父、「天使のように比類ない」家庭医ルシアン・ワリツキイ、侍女などを連れ、ロシアを去って、フランスに暮すようになった。
— 宮本百合子 『マリア・バシュキルツェフの日記』 青空文庫
自分を胎のうちから愛し育てて呉れた者と云うつきない愛、信頼によって、他に比類ない深甚な友愛によって結ばれた横の関係となるのです。
— 宮本百合子 『男女交際より家庭生活へ』 青空文庫
比類ない断崖と深潭と高峯とを以て成るタコロ峡のことは、ここに云うまい。
— 豊島与志雄 『台湾の姿態』 青空文庫
ここに至るとその頃も、氏はやはり今の如く、比類ない語の織物師だつた。
— 芥川龍之介 『あの頃の自分の事』 青空文庫
私は中村君の「長耳国漂流記」に、この「嘘」に対する比類ない潔癖からでたひとつの完成された形式を見出すけれども、私は然し、この潔癖からぬけだし、嘘の泥沼へ真向から飛込むことが、我々の小説に必要ではないかと思つてゐる。
— 坂口安吾 『中村地平著「長耳国漂流記」』 青空文庫
時流というものに敢然囚われず、身みずから僧をもって任じつつも、僧侶型に顧念せず、凡百の能書に最高所を採り、二流的妙品にはいささかも眼をくれず、一意最高書道に向かって進暢を計るかに見ゆるその態度と卓見は、徳川期の何人にこれを求むるも比類ないところである。
— 北大路魯山人 『良寛様の書』 青空文庫
いまさら言ってもむだな、こういうことばは、アンリの比類ない価値に対する、ささやかな、たむけのことばでしかありませんが、それでも、あの男を思い出すと襲いかかって苦悩に溢れる私の心を慰めてくれるのです。
— FRANKENSTEIN, OR THE MODERN PROMETHEUS 『フランケンシュタイン』 青空文庫
しかし今や世界に比類ない真珠貝の群生地帯へ自ら急ぎ行く身になっては、猛然として頭をもたげてくるものは、現実的な慾念であり、情熱であった。
— その六 血を見る真珠 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は比類ない歌声で、聴衆の心を一瞬にして掴んだ。
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この地から望む夕日は、比類ない美しさだと評判だ。
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比類ない集中力で、彼はわずか数日でプログラムを書き上げた。
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