話に乗る
はなしにのる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to jump at the chance
文例 · 用例
」 主税は堪えず失笑したが、向直って話に乗るように、「まあ、可い加減にして、疾く一人貰っちゃどうだ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
……えゝ加減にしときよるとえゝ、そんなことで此方が話に乗ると思うてよるのか知らん。
— 上司小剣 『鱧の皮』 青空文庫
「ウラニウムって、どんなものか知らないけど、あの抜け目のない叔母が、そんな他愛のない話に乗るでしょうか」「あなたの叔母さまって、あれで、相当に山っ気あるのね。
— 久生十蘭 『あなたも私も』 青空文庫
彼は愚にもつかない話に乗るような男ではなかった。
— 上床 『世界怪談名作集』 青空文庫
……そんな、いゝえ、ちょろッかなことだったら、あの男、どうしてはじめッからそんな話に乗るものか。
— 久保田万太郎 『春泥』 青空文庫
山師、千三ツ屋などという人たちは、みんなこんな大ボラを吹いて、人の金を引き出そうとすることを、百も千も承知の祖父は、そんな甘い話に乗るはずもありません」「――――」「祖父はその宝をさる秘密の場所に隠し、そこに行くまでの道に九つの錠をおろして、九つの鍵を作らせました。
— 野村胡堂 『九つの鍵』 青空文庫
が、時によると、つい、活気に満ちた生活の光輝に誘われて、彼も我知らず話に乗ることがある。
— 宮本百合子 『渋谷家の始祖』 青空文庫
吉田信に逢ったら、オーゴンレコードの吹込をたのまれてると言ふので、その話に乗る。
— 昭和九年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫