切り髪
きりかみ異読 きりがみ
名詞
標準
cut hair
文例 · 用例
同時に、本花道からしずかにあゆみ出た切り髪の女は太宰の後室定高で、眼の大きい、顔の輪郭のはっきりして、一種の気品をそなえた男まさりの女、それは市川|団十郎である。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
」と、伯母は切り髪頭の、長い凋びた顔を顰めながら言った。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
下町育ちらしい束髪の細君が、胸を披けて萎びた乳房を三つばかりの女の子に啣ませている傍に、切り髪の姑や大きい方の子供などもいた。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
切り髪にした女隠居が一人、嫁入り前の娘が一人、そのまた娘の弟が一人、――あとは女中のいるばかりである。
— 芥川龍之介 『春の夜』 青空文庫
髪を上品な切り髪にしている。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
ようやくわかった切り髪の女「旦那お家でござんすかえ」 ご用聞きの松五郎が、こういいながら訪ねて来たのは、その同じ日の午後のことであった。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
切り髪女の目星がね」「ほほう、そいつは耳よりだな」平八の顔は輝いた。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
」「阪東米八といいますので」「そいつが切り髪の女なのか?
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
標準
short hairstyle worn by widows (from the early modern period to the Meiji era)