封蝋
ふうろう
名詞
標準
sealing wax
文例 · 用例
赤い封蝋細工のほおの木の芽が、風に吹かれてピッカリピッカリと光り、林の中の雪には藍色の木の影がいちめん網になって落ちて日光のあたる所には銀の百合が咲いたように見えました。
— 宮沢賢治 『雪渡り』 青空文庫
陳者、予てより御通達の、潮流研究用と覚しき、赤|封蝋附きの麦酒瓶、拾得次第|届告仕る様、島民一般に申渡置候処、此程、本島南岸に、別小包の如き、樹脂封蝋附きの麦酒瓶が三個漂着致し居るを発見、届出申候。
— 夢野久作 『瓶詰地獄』 青空文庫
赤い封蝋細工のほほの木の芽が、風に吹かれてピッカリピッカリと光り、林の中の雪には藍色の木の影がいちめん網になって落ちて日光のあたる所には銀の百合が咲いたやうに見えました。
— 宮沢賢治 『雪渡り』 青空文庫
こを飲まば刹那の刹那、歎く血の歓楽にこそ、――痛ましき封蝋色の汝が胸も、焦げつつ聴かめ、この夜半に音なく響く管絃楽、虚無より曳ける青き火の丈長髪を。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
)その留守の間にも水車は長閑かに廻り、町端れの飾屋の爺は大きな鼈甲縁の眼鏡をかけて、怪しい金象眼の愁にチンカチと鎚を鳴らし、片思の薄葉鉄職人はぢりぢりと赤い封蝋を溶かし、黄色い支那服の商人は生温い挨拶の言葉をかけて戸毎を覗き初める。
— 北原白秋 『水郷柳河』 青空文庫
)その留守の間にも水車は長閑かに※り、町端れの飾屋の爺は大きな鼈甲縁の眼鏡をかけて、怪しい金象眼の愁にチンカチと鎚を鳴らし、片思の薄葉鐵職人はぢり/″\と赤い封蝋を溶かし、黄色い支那服の商人は生温い挨拶の言葉をかけて戸毎を覗き初める。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
しかもそれを封じた黒茶色の封蝋ときたら、郵便局の通知状か安葡萄酒の栓にしか使わないような代物だった。
— ツルゲーネフ 『はつ恋』 青空文庫
人間の髪の毛とか動物の毛とかあるいは血液とか尿とか、あるいは各種の絵の具とか、手紙に用いる封蝋とかあるいは衣服の繊維など手当たり次第に研究し、しかもある場合には立派に鑑別ができるので、俊夫君は有頂天になって喜び、それこそ寝食を忘れて実験室にとじこもり、十数日の後にはもう紫外線通となってしまいました。
— 小酒井不木 『紫外線』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は大切な友人への手紙に、金色の封蝋を施して特別な雰囲気を演出した。
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アンティークショップで見つけたシーリングスタンプを使い、初めての封蝋に挑戦した。
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「封蝋を壊して中を読む時の、あのドキドキ感がたまらないんだ」
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ウィキペディア
封蝋 とは、ヨーロッパにおいて、手紙の封筒や文書に封印を施したり、主に瓶などの容器を密封したりするために用いる蝋である。
出典: 封蝋 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0