幻辞.com

槿花

きんか
名詞
1
標準
文例 · 用例
言語ノ統一ナクシテ大領土ヲ有スルコトハ只瓦解ニ至ルマデノ槿花一朝ノ榮ノミ。
北一輝 日本改造法案大綱 青空文庫
槿花は黄昏を知らず、※蛄は春秋を知らず。
正岡子規 読書弁 青空文庫
槿花一朝の夢として、武蔵野に現われた阿房宮、逃げ水屋敷の燃え崩れる姿を、背景にして四散する人々!
国枝史郎 血煙天明陣 青空文庫
朝顔と蓮 松樹千年の緑を誇ろうよりも、槿花一日の栄えを本来の面目とする江戸ッ児には、旦々に花新たなる朝顔を愛し、兼ねては汚泥を出でて露の白玉を宿す蓮の清新を賞する、洵にあらそい難きことどもである。
柴田流星 残されたる江戸 青空文庫
久次の牢輿にて連れ行かれしを見送り「まことや槿花一日の栄、是非もなき世の盛衰ぢやなあ」との白廻しも値あり。
三木竹二 両座の「山門」評 青空文庫
槿花の栄、秋扇の嘆、今は決して宮詩をつくる詩人の間文字ではない。
永井荷風 十日の菊 青空文庫
農家の垣に木槿花ひらき唐もろこし既に熟す。
永井荷風 荷風戰後日歴 第一 青空文庫
鄰家の籬に木槿花ひらく。
断腸亭日記巻之五大正十年歳次辛酉 断腸亭日乗 青空文庫