木戸銭
きどせん
名詞
標準
gate money
文例 · 用例
私は十銭の木戸銭を払って猛然と小屋の中に突入し勢いあまって小屋の奥の荒むしろの壁を突き破り裏の田圃へ出てしまった。
— 太宰治 『黄村先生言行録』 青空文庫
代価は見てのお戻りなる、この滑稽劇を見物しながら、いまだ木戸銭を払わざるにぞ、(ちょいとこさ)は身動きだもせで、そのままそこに突立ちおれり。
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫
飛附いて扶けようと思ったが、動けるどころの沙汰ではないので、人はかような苦しい場合にも自ら馬鹿々々しい滑稽の趣味を解するのでありまする、小宮山はあまりの事に噴出して、我と我身を打笑い、「小宮山何というざまだ、まるでこりゃ木戸銭は見てのお戻りという風だ、東西、」 と肚の内。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
何でさ、木戸銭なんか要りやしません。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
木戸銭は要りませんから、菓子でも買っておあがんなさい。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
実在する悪魔 ――悪魔式鼻の表現(三) 然るにここに、この名優式の鼻の表現法を堂々と実世間で御披露に及んで、名優以上の木戸銭や纏頭を取っているものがザラにいるのには驚かされるのであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
木戸銭取って見世物にしても、そんな口銭は上がるなり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
怨恨あるものには祟れ、化けて出て、木戸銭を、うんと取れ、喝!
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
作例 · 標準
「寄席の入り口で木戸銭を払い、色とりどりの幟を眺めながら中へと進んだ」
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「真打昇進の披露興行ということもあり、今日の木戸銭はいつもより少し高めだ」
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「お財布を忘れてきてしまったので、友達に木戸銭を立て替えてもらった」
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「『今日は俺の奢りだ』と豪語して、仲間全員分の木戸銭を気前よく払った」
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